行政の罠(日記過去ログより抜粋)


さかのぼる事、2003年4月
事件の発端は、一通の手紙だった・・・


会社から帰宅後、いつもの通りポストに来ている手紙の確認をしていた。

DMやピザ屋のチラシ・・・
さして変わらない物の中に、一つだけ異質の物が混ざっていた

  「青い封筒?」


それは行政関連の所が好んで使う封筒の色
普段手にしない色の封筒に困惑しながらも、好奇心から色々と思いがよぎる

しかし、封筒の差出人を確認すると、さらに困惑する事となった


「社会保険庁」

聴きなれない言葉
普段目にすることの無い名前から、何ともいえない不安がよぎる・・・・・・・・・・



  「しかし、社会保険庁が俺に何のようだ?」







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社会保険庁からのお知らせ


  2003年4月現在、貴方の国民年金が未納となっています
国民年金は、皆様の生活を支えるものですので
お支払いいただきますようお願いいたします


  未納期間
    2002年8月 〜 2003年2月 (7ヶ月)

  未納金額
    93100円

 最寄の銀行・郵便局もご利用いただけますので
  なにとぞお願いいたします


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がふっ!(激しく吐血


 おっ俺は、なんて事をしていたんだ・・・・・・・・・・

  払えない・・・・払えるはずが無い・・・・・・・・・・・・・


 仕方が無い、定期預金を崩して払いに行こう
これ以上放って置くと取り返しが付かなくなって行く


   そして、次の平日休みに払いに行った


   しかし、これには深い罠が潜んでいたのだ
  国と「ある団体」が俺を嵌めたんだ







 時は過ぎ、保険料を支払った次の日の昼
  俺に会社の同期からの電話が掛かってきた



  「葵、保険料はどうなった?」

    「うむ、昨日払いに行ったぞ!」

  「でもおかしいのよね・・・私の所にはそんな物は来た事無いし」



    なに?同じ歳の同期の所には来ていない?

               ならなぜ俺の所には来たんだ??

  「それに、私たち会社員は<厚生年金>になるはずだよ?」


 一抹の不安がよぎる


 「もう一度調べてもらったら?」

   「うむ、そうしよう」




昼休みを利用し、もう一度社会保険庁へと足を運ぶ

   もう来ないでいいと思っていた所にまた来る事になろうとは


   「すみません、少々お聞きしたい事があるんですが」

 「ハイなんでしょう?」

   「保険番号xxxxxxxxxx-xxxxxなんですけど、登録内容を調べていただきたいんですが」

 「ハイ、では身分証明できるものをお預かりいたします」




   免許書を差し出し、暫く待つ



 「神代様、お待たせ致しました」

   「ハイどうも、で・どうですか?」

 「神代様は長崎にお住まいで宜しいんですよね?」

   「はい、そうですが・・・・なにか?」

 「以前、静岡にお住まいだった事はありませんか?」

  「いえ、無いです」


   静岡・・・・・俺はこの時点で気づくべきだった・・・・・・

 「神代様の登録されている住所が


         静岡県清水市になっていましたので

  長崎県との二重登録になっていたみたいですねぇ」





    へ?(゜д゜;)



   ちなみに、俺は静岡に住んでいた記憶など・・・・・・・







  って ある!あるぞ!




   俺が会社入りたての時、研修でつめていた所が清水だ!

   そこの住所がそのまま登録されてたんだ!


   っや、やられた・・・・・・・・・








   一時的とは言え、大金を


    定期崩してまで

   支払った俺って一体・・・・・・・・・・・・・・




  後日、同期やら友人に散々バカにされました


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