先日、怪鳥科学研究所の方から新たなレポートが発表されました。
我が研究所では、このレポートの基づき、超科学の産物を飛ばしてみたく
研究資料を作成いたしました。

補足1
この資料は怪鳥科学研究所において発表された
「つばめ 飛ぶ?」に基づいて書かれております。
この資料を読むに当たってむにあたっては、まずそちらをご覧ください。

研究資料6
飛翔せよ!マイトウィング!

 化石燃料の無くなった世界 超伝導でどこまで行けるか!


考察1・超伝導とは?
 まずは、「超伝導とは?」って所から始めたいと思います。簡単に言えば超伝導とは、導体内の抵抗値が0になった状態の事を指すんですがいまいちピンと来ない方も多いと思うんで、ちょっとおさらいから行きましょう

 まぁ、これは理科なんかの教科書にも載ってる回路図ですな。この回路図にあるものは3つ
 ・豆電球
 ・Battery(電池)
 ・導線
Batteryから出た電気は導線を通って豆電球に入り、豆電球に明かりが付くって感じですが、全部のエネルギーが豆電球まで行くわけでは無く、僅かながら導線(繋いでいるケーブル)で消費されてしまう訳です。電気を通す一般的な導体ならば、物によって率は違いますが、どんな物でも消費されてしまします。

 そこで、超伝導の登場です。
「導体の温度を下げていくと、一定の所で導体の抵抗が無くなる(0になる)」って事は、超伝導導体で作られた回路ではエネルギー(電気)は100%の効率で使う事が出来る訳です。家の電灯はもっと明るく付くこと請け合いです!。

 でも、ここで一つの疑問が発生します。上の図を見て頂くと解ると思うんですが、超伝導自体ではエネルギー(電気)を発生していません。んじゃ、作品中に出ている「超伝導機関」ってのは何なのでしょう?。

考察2・超伝導機関とは?
 超伝導ではエネルギーが発生できないなら、どうすればエネルギーを確保できるのだろうか?ここで思い出してもらいたい、作品中にあった一つの設備を!。それは「エレキ・ステーション」だ!
 吉永サリーちゃんもバイトした事があるこの「エレキステーション」だが、車の給油口に当たる所にプラグをつけてエネルギーチャージをしていた。って事はだ、超伝導機関とは「エネルギーを発生する物」では無く、「エネルギーを貯蔵する物」って考える方が妥当だ!。そうか!研究資料5であった高性能バッテリーとは、超伝導機関の事だったんだ!。一回回路内に入ったエネルギーは機関で消費されない限り、回路内でずっと回り続ける。って事は、超伝導機関で蓄えられたエネルギーを駆動機関に繋ぎエネルギーを取り出すって方式なら出来る!よし!エネルギー確保方法は解ったぞ!

考察3・必要エネルギー量

 研究資料5でも問題になったこの考察、今回は飛翔させるのが目的なんで最高時速は無視しましょう。では怪鳥科学研究所から提出された資料に基づき考えてみよう。資料には翼・エンジン等々を含め一両当たり50tで計算されている。マイトウィングは一両編成だから
まんまの値でいけそうだなぁ。360km/hで離陸可能になるみたいなんで余裕だね、では計算です。


離陸速度までのエネルギー
・通常運行速度 260km/h
・離陸可能速度 360km/h
・8両分の必要エネルギー:956790kw
・マイトウィング離陸に必要なエネルギー
 956790÷8=119598.75

    離陸エネルギー:119598.75kw

上昇に必要なエネルギー
・必要高度2,000m
・毎秒5m上昇
・翼の面積:50u(左右で二枚
・8両分の必要エネルギー:19600kw
・一両分の翼で補えるエネルギー量:626.25kw
・マイトウィング上昇に必要なエネルギー
 19,600÷8−626.25=1827.75

    上昇必要エネルギー:1827.75kw

 高度2000に達するまでに必要エネルギー量
   119598.75+1827.75=121422.5kw

って事になった。ふむ、前回同様凄い値になったなぁ。しっかし、怪鳥の奴とんでもない計算するよな。そのおかげで資料が書ける訳だが。んじゃ、それだけのエネルギーを確保するにはどの位の資金が・・・って、前回やったネタやっても面白くないなぁ。それならば!マイトガインのエネルギーで上昇可能かを考えてみよう。


考察4・エネルギー総量からの見解
 実際の所、我々の身近にこれだけのエネルギーを消費する物はあんましない(飛行機とかは別ですよ)。では、マイトガインのエネルギーで賄えるのか!これは研究資料5があるから楽だね。

・マイトガイン最大出力時:1459967.5kw/h
・飛翔に必要なエネルギー:121422.5kw/h

って計算するまでも無いな。見たとおり全体エネルギーの10%未満、合体後に全体エネルギーが平均的に各機関に割り振られるとすれば、帰るのに必要なエネルギーの心配も無い訳だ。


考察5・思わぬ落とし穴
 とあるページに書いてあった資料をまずはお見せしよう。

世界最大の容量となる1000KVA器の開発に成功しています

 まずは単位を揃えよう
・電圧(V)×電流(A )=電力(W)
   1000KVA=1000kw

ん?待てよ。それじゃ現存している超伝導機関は1000kwまでしか貯蔵できないって事か?ならば!
・飛翔に必要なエネルギー:121422.5kw/h
・現在最高の超伝導貯蔵機関:1000kw
  1000÷121422.5=0.0082(四捨五入)

現在のエネルギー確保量
0.82%

うひゃ!現存する最高水準で1%未満とは・・・、飛べないじゃん。それどころか離陸可能速度にする事すら無理。ならば!加速はカタパルトかなんか使って、上昇エネルギーだけに使えば!
・上昇に必要なエネルギー:1827.75kw
・現在最高の超伝導貯蔵機関:1000kw
  1000÷1827.75=0.547(四捨五入))

上昇エネルギー確保量
54.75%

これでも足りない・・・ならば!こう結論付ける


結論

 マイトウィングよ!
 2050年の科学に期待しているぞ!
となった

 追記:人類史上、奇跡の発明と呼ばれる物は危機的状況になった時発明されている場合が多い。作品中の状況はある意味正しいんだろうなぁ。科学燃料の無くなった人類の英知に期待だね

 追記その2:単純に2基積めば上昇は行けるね。全部のエネルギー確保する気なら115基程積めば行けるけど、場所の確保が無理っぽい


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